会長挨拶
会長挨拶
【令和6年度所沢商工会議所青年部スローガン】

 

自律創造
〜ともに行動し、新たなYEGをつくりだそう〜

 

「令和6年度所沢商工会議所青年部会長所信」

 

令和6年度会長 新井 克明

 私は35歳まで、会社員として旅行会社での仕事に従事していました。職業柄、地元で仕事をする
ことが少なかったなかで縁あって所沢の企業で役員になることが決まり、その後、地域の経営者仲間
との繋がりと研鑽の場を求め、平成29年に39歳で所沢商工会議所青年部(以下、所沢YEG)へ
入会いたしました。

 以来私は今日までの7年間に亘り、YEG活動を通じて多くの諸先輩方にご指導頂き、また仲間か
ら叱咤激励を頂きながら、貴重な経験をさせていただきました。自社の中だけでは得られない真摯な
意見、企業や業界・業種の垣根を越えた仲間との連帯、そして時に大きくぶつかることがあっても、
決して失われない真の友情。

 私は、この歴史と伝統ある所沢YEGの何事にも代えがたい価値を次の世代へ繋ぎ、これまでの経
験と知見をしっかりと織り込みながら紡いでいく決意のもと、全身全霊をもって第26代会長の職を
お預かりすることといたしました。

 今年度のスローガンは、私自身の決意も込め、

 

「 自 律 創 造 ~ ともに行動し、新たなYEGをつくりだそう ~ 」

 

 といたします。「自律創造」は、私達が独立した思考を持ち、新しい価値を創り出していくことを意
味しています。この独立した思考とは、個々の目的意識のことです。YEG活動の目的は、人それぞ
れ多様な考えがありながらも、確固たる自分自身の意思や目的が無ければ、意味がありません。
自ら考え、自ら行動すること。これこそが「自律」の精神であり、YEG活動のなかで新たな価値
や可能性を創りだすことこそが、「創造」の本質です。

 一人ひとりがこの「自律創造」のもと活動することは、すなわち自身の成長と自企業・事業の発展
に繋がります。そして企業・事業の成長こそが、延いてはわがまち所沢を発展させていく。これこそ
が所沢YEGの、青年経済団体としての本懐と考えます。

 今年度はこの「 自律創造 ~ ともに行動し、新たなYEGをつくりだそう ~ 」の実現に向け、
大切な3つの「マインド」を策定し、5つの「運営方針」にて活動を展開してまいります。

 

【 マインド 】

「 感謝 」
 私達がYEG活動に心を込めて取り組める背景には、自社の役員・社員、お取引先、大切な家族・
パートナーの理解と支えがあります。そして、ともに活動するメンバー・仲間との連帯があってこそ
です。大切なことは、感謝の気持ちを持つだけではなく「ありがとう」と言葉にすること。感謝を積
極的に伝え、ともに高め合うことを心掛けましょう。

「 リスペクト 」
 私達は青年経済人として高い志と強い意思を持ち、発言・行動しています。一方でその強さが、相
手の考えや意見を尊重することなく、時として一方的なものとなることがあります。また、最近の活
動のなかでは意見と愚痴が同列に扱われ、混同されていることが見受けられます。今年度の活動では
「リスペクト」を意識し、謙虚にしておごらず、人格・知識・技能を高め、互いを尊重し、和をもっ
て行動する所沢YEGでありたいと考えています。自らに厳しく、そして周囲には思いやりを持ち、
恩義礼節を重んじて、感謝と尊敬の心で仲間とともに歩んでいきましょう。

「 真剣に楽しむ 」
 私達は、全ての活動に真剣に取り組みながら、その過程を心から楽しむことを大切にしています。
そして楽しくなければ、活動に人は集まりません。楽しみながら真剣に取り組むことで、より高いモ
チベーション、創造性、そして団結力を生み出すことができると確信しています。失敗を恐れず、挑
戦のなかでの学びや喜びを共有し合いながら、私達一人ひとりが成長する機会を、最大限に活かしま
しょう。

 

【 運営方針 】

1.人財育成・組織基盤強化
 所沢YEGはここ数年で団塊ジュニア・ポスト団塊ジュニア世代というボリュームゾーンの卒業が
続きます。また現在の会員構成は、入会して3年未満の会員が5割以上を占めている状況です。これ
からは会員数の拡大とともに、人財育成が急務となります。今年度は組織基盤強化を目的として、従
来の4委員会から5委員会として各管掌領域の専門性・機動性を高めて活動を更に活性化させるとと
もに、理事定数を増強して若手人財活躍の場を広げ、将来の基幹人財育成を志向してまいります。

2.DX推進
 所沢YEGは地域経済団体であり、経営者・役職者の集まりとして活動における付加価値および生
産性向上への取り組みが求められています。DXは世代間によって取り組みへの得手、不得手があり
ますが、青年経済人として避けて通れない領域であることは言うまでもありません。これまで会員へ
の情報共有と理事会・総会等のペーパーレス化について、日本商工会議所のクラウド型グループウエ
ア「AT(Angel Touch)」活用を進めてまいりました。今年度は持続可能な単会活動の一
助となるよう、更にこの利活用を推進してまいります。

3.広報・ブランディング
 所沢YEGの認知度向上そして価値向上を目的として、内外にYEGの取り組みやスケールメリッ
ト、そして存在価値を広く発信し、単会活動の活性化の後押しとなる広報・ブランディングに取り組
みます。所沢YEGメンバーとして誇りを持って活動出来るよう、進化・深化させてまいります。

4.地域青年団体連携
 所沢には数多の青年団体が強い志のもと、ともに切磋琢磨のうえ活動しています。所沢YEGのな
かでも複数の青年団体に在籍して活動するメンバーが多いなかで、団体間の交流機会が少なく、とも
すれば事業・活動スケジュールが重複することで、肩身の狭い思いをすることがあったことも事実で
す。それぞれの青年団体の出自は異なっていても、ひと、そしてわがまち所沢のために活動している
根幹たる理念は、同じくするものです。今年度のマインド「リスペクト」に挙げたとおり、互いの団
体活動を尊重し、更に交流・連携しながら和をもって行動・活動してまいります。

5.親会・連合会連携
 所沢YEGには親会として所沢商工会議所の存在がありますが、連携・交流の機会が限られ、有益
な研修・交流企画等の単会共有が進んでいなかった課題が挙げられます。今年度は所沢商工会議所全
体のスケールメリットを享受出来るよう、親会との情報共有・連携、そして単会内での情報発信を強
化してまいります。また、日本商工会議所青年部・関東ブロック商工会議所青年部連合会・埼玉県商
工会議所青年部連合会へ出向者を輩出し、地域の枠を超えて青年部活動の活性化と機能強化に取り組
むとともに、連帯・連携のもたらすメリットを享受しながら、所沢YEGの組織基盤強化・活動活性
化を志向してまいります。

 

 私達は、新たな挑戦のなかで、時として困難や課題に直面することがあるかもしれません。その際
には商工会議所青年部「綱領」「指針」と、今年度掲げた「スローガン」そしてこの3つの「マイン
ド」と5つの「運営方針」に立ち返り、障壁を乗り越えてまいりましょう。その先に私達の更なる成
長と、仲間との更なる深い絆が待っていると確信しています。常に挑戦し、成長を追求し続けるこ
と。この行動こそが、所沢YEGの真の価値を高め、地域社会に貢献する原動力となります。

 結びに、私はこの所信に掲げた思い・想いを胸に、会長職としてメンバーの皆様、そして地元所沢
のために先頭に立って全力で行動し、職責を果たす決意です。一方で、皆様の一人ひとりの協力と活
躍なくして、所沢YEGの成長と発展はありません。感謝、リスペクト、真剣に楽しむことを忘れず
「自律創造」のもと、ともに行動し、新たなYEGをつくりだしていきましょう。