会長挨拶
会長挨拶
【2019年度(平成31年度・令和元年度)所沢商工会議所青年部 スローガン】

独立自尊
~ 一人ひとりの成長で輝ける所沢へ ~

【2019年度(平成31年度) 所沢商工会議所青年部 会長所信】

2019年度(平成31年度・令和元年度)会長 平岩 秀隆

 この度、2019年度(平成31年度)所沢商工会議所青年部(以下、所沢YEG)の会長職をお預かりすることになりました、平岩秀隆です。
 私は平成18年度に入会以来、多くの諸先輩方、仲間の皆様に支えられながら、平成25年度の埼玉県商工会議所青年部連合会(以下、埼青連)会長をはじめ、本当に多くのことをこの所沢YEGを通じて経験させていただいてまいりました。これは何物にも代えがたい、本当に素晴らしい経験ばかりでした。会長の職をお預かりするこの1年、30年間の永きに渡り諸先輩方が築いてこられた所沢YEGの歴史と伝統を汚すことなく次世代へと繋ぎ、これまで経験をさせていただいてきた全てのものを所沢YEGに還元をし、全身全霊をもって会長職を務めさせていただきますことを、まず始めにお誓い申し上げます。

さて、所沢YEGが誕生したのは平成2年7月26日。世はちょうどバブル経済が崩壊をはじめ、以後長く続く低迷期に日本が突入しようとする、正に狂乱の時代に終止符が打たれた年のことです。以来、創立30年目を迎える今日までの間、私たちを取り巻く環境は、政治・経済・文化、あらゆる側面においてめまぐるしく、また劇的に変化を遂げてきました。そして今、30年続いた平成の世も終わり、日本は新しい時代を迎えようとしています。

私たちが住む街所沢の今に目を向けてみても、西武鉄道グループが所沢駅周辺を中心に巨額の投資を行って再整備をはじめると同時に、日東地区の再開発、東所沢ではKADOKAWAによるところざわサクラタウンの建設等、あらゆる大型プロジェクトが同時並行的に進み、この5年の間に街の姿は大きく変わり、新しい所沢へと生まれ変わろうとしています。

このように大きく進化していく街の中で、この街に住み、この街で仕事をしている私たち自身も、時代の流れに取り残されることなく、YEGの綱領にもあるように、「次代への先導者としての責任を自覚し」、青年経済人として進化を遂げていかなければなりません。

そして私たちの属する所沢YEGも、創立から30年目の節目を迎えるにあたり、これからの時代を生きる青年経済人にとって、また地域社会にとって、真に必要とされ、そして愛される組織となるべく進化を遂げていかなければ、組織としての存続はあり得ないと私は考えます。

以上のような思いの元、私は2019年度所沢YEGのスローガンを、次のように掲げさせていただきます。

「独立自尊 ~ 一人ひとりの成長で輝ける所沢へ ~」

 「独立自尊」という言葉は、慶應義塾の創始者である福沢諭吉による造語であり、その思想の源流といえる考え方です。福沢はこの言葉の意味を、次のように定義しています。

「心身の独立を全うし自から其身を尊重して人たるの品位を辱めざるもの、之を独立自尊の人と云う」(慶應義塾「修身要領」第2条)

 私は平成25年度に埼青連会長を務めさせていただいた際も、スローガンの中にこの言葉を掲げさせていただきました。私にとってこの言葉は、自分の生き方や物事を考える際の根本になっているからです。いつの時代であれ、リーダーとなる人間の生き方の根本になる思想だと私は思うのです。

所沢YEGがこれからも価値ある団体として続いていくためには、まず私たち一人ひとりが、「なぜYEG活動をしているのか?」、「この活動を通じて何を得たいのか?」をしっかりと考え、目的意識を持って活動していかなければなりません。その目的は、人それぞれであって結構です。大切なことは、「自分で考え、自分で行動し、そして自分の行動に責任を持って活動する」ことです。まさにそのことこそが、独立自尊の精神であります。

この様な思いで一人ひとりが活動することによって、日々の研鑽や交流をより一層自己の成長に繋げることができ、また一人ひとりの成長は、個々の企業の発展へと繋がります。そして、個々の企業の発展こそが、私たちの街、所沢を輝かせることになると私は考えます。その様にできた時、私たち所沢YEGは、真の意味で地域社会に必要とされ、愛される組織となっていることでしょう。

故に、2019年度の所沢YEGは、一人ひとりが「独立自尊」の気概をもって活動に臨み、一人ひとりが成長を実感できる組織を目指す、その様な思いのもと、会員個々の資質の向上につながる研修事業や交流事業、そして地域経済の担い手としてところざわまつりをはじめとする地域との交流活動や、次世代を担う仲間を増やすための拡大活動などを中心に、積極的に事業を展開してまいります。

また2019年度は、通常の活動に加え、埼青連2大事業の一つ、「ヤングリーダー研修会」の主管、そして翌年に控えた創立30周年の準備も行っていかなければなりません。

「ヤングリーダー研修会」では、埼青連14単会1,800名の会員の皆さんに、それぞれの企業や地域の次代を担うリーダーとしての資質の向上を図る学びの場をご提供すると共に、所沢にお越しいただく皆様を、所沢らしさ溢れる精いっぱいのおもてなしでお迎えをしなければなりません。

創立30周年については、30年の歴史と伝統を築いてこられた諸先輩方、そして私たちを育んでくれた所沢の街に感謝と敬意を表すると共に、これから先も更に発展し、必要とされる青年経済団体として活動をしていくという所沢YEGの決意を魅せる場としていかなければなりません。

このように大きな事業をかたちにしていくには、多くのメンバーの力が必要です。もっとたくさんの新しい仲間も必要です。そしてその道程は、時には楽しい活動ばかりではないかもしれません。

「独立自尊」とは、決して一人ひとりが自分勝手に行動すればよいということではありません。チームとして行動する際であっても、メンバー一人ひとりが「今、自分は何のために活動をしているのか?」、「何をしなければならないのか?」そして「そこから何を得たいのか?」、自己の意思をしっかりと持って活動できる精神のことを指すのです。

課題の多い年度だからこそ、メンバー一人ひとりが、「独立自尊」の気概を持って、お互いに助け合い、高めあいながら活動をしていきましょう!きっとその先には、成長した自分と、30年の歴史と伝統に恥じない、これからの所沢YEGの素晴らしい姿が待っているはずです。そしてその事が、必ず私たちの街所沢を輝かせることに繋がるのです!

最初にお誓いした通り、この1年間、全力で会長職を務めてまいりますが、一人の力では何もできません。皆さんのお力、一人ひとりの活躍があってこそ、はじめて会の活動は成立していくものです。ぜひとも皆さんのご協力をいただき、メンバーみんなの力で、2019年度の所沢YEGも、楽しく、実りあるものにしていきましょう!!

1年間、どうぞよろしくお願い申し上げます。